いざくだほいくえん木育プロジェクトについて(その1)

 木育の概念は、「平成16年度協働型政策検討システム推進事業報告書」で初めて示されました。この報告書では、「木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたいという想いを「木育(もくいく)」という言葉にこめた」として、「子どもをはじめとするすべての人びとが、木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことを木育と定義しています。

 本園はそもそも自然豊かな環境に恵まれ、木造の園舎で、遊具も木製品が充実していることから、特別に「木育」という言葉を意識せずにきました。一方で、この「自然豊かで」、「木育を意識しなくてもいいような環境」は本園の「特徴」でありながら、十分に生かされている「強み」といえるところまでは達していないのではないかという懸念もありました。そこで、今年度、改めて「木育」という概念に向き合い、本園の現状を検証する機会とすることで、「自然豊かな保育園」という「特徴」を「強み」に昇華させていきたいと考えました。

 具体的に今年度は「木育の3つの取り組み」を計画しました。一つ目は老朽化が進んでいる、あひる・こあらぐみ前のテラスデッキを「木育こもれびデッキ」としてリニューアルします。鹿児島県の「木とふれあう環境づくり推進事業」に申請しましたところ、採択されることになりました。この秋に着工し、1か月ほどで完成する計画でいます。二つ目は木育インストラクター養成講座の受講です。すでにこの8月末にきりん組の担任の今田保育士が受講し、無事「木育インストラクター」として認証されました。3つ目は「木育」に関する園内研修を実施して、園全体でも「木育」を切り口とした生活や遊びの知識を共有し、子どもたちの日常の遊びや園内環境を充実させていきたいと考えています。伊作田保育園の「自然保育」はさらにパワーアップしていきます。ご期待ください。