輪になって踊ろう(記憶と記録のはなし)

毎日のインスタの更新にかまけて、ブログの更新は滞っておりますが、先日、ここに書き留めておきたいと思うことがありました。

それは今年の夏祭りの日です。コロナ禍になってから園児だけの行事となった夏祭りですが、今年からは保育参観を兼ねて保護者の方々もご参加いただいて、楽しい夏の一日(半日ですが)を過ごそうと企画しました。その中で「盆踊りを保護者の方も一緒に踊ってもらったら楽しいのではないか」とのアイディアが保育者から出ました。「いいね~」となり、インスタで踊り方公開となったわけです。

 夏祭り当日、最初は踊っていた方もだんだんと撮影の方に力が移り、後半はほぼスマホを構える保護者の皆様の姿。運動会やおゆうぎ会でもそうですが、子どもの姿を写真や映像に収めるというのは、今や保護者の一大ミッションですよね。私もそうなので、それは致し方ないなと思ったところでした。その日の午後の職員会議でも「ちょっと残念だったけどね」という話から、その日の夕方に企画されているきりんぐみ(年長クラス)の夕涼み会において、もう一度呼び掛けてみんなで踊ってみませんかという声が出ました。

 

 夕涼み会のオープニングでその思いを保護者の方々に伝え、踊りはじめました。こういう場でスマホを誰も構えてない風景はとっても新鮮!子どもたちと親が一緒になって輪になって踊る姿、笑顔。私(副園長)はその風景にあまりに感激し、カメラを構えちゃいました。お父さんお母さんと一緒に踊ったことは、子どもたちにとっても心に焼き付く思い出となったのではないかと思います。カメラの向こうに広がった笑顔の輪が作り出した一体感に何とも言えない幸福感をいただきました。

 親としては子どもたちの成長の姿を記録し、残すことについ一生懸命になりますが、時にはこうして記憶に焼き付けるんだと開き直ってみるのもいいものですね。次の機会には誰かにカメラをまかせて私も踊ります!

2025年7月30日 副園長